2012年7月2日月曜日

新疆ホータンの警察襲撃、「深刻な暴力テロ事件」と断定

新疆ウイグル自治区和田(ホータン)市公安局は20日午後、メディアの取材を受け、18日に同市で起きた派出所襲撃事件は「深刻な暴力テロ事件の連鎖反応が起きないようただちに対処、地元の各民族の住民からも卑劣なテロ行為に批判の声が上がっているという。

和田市公安局の白合提亜副局長によると、事件発生後、公安、武装警察は殺人犯と抵抗し続ける暴徒14人を射殺、4人を解放した。斧(おの)、短剣、なた、ナイフなど30点のほか、未使用の火炎瓶3本、石48個、弾弓1つ、唐辛子30グラムを押収した。同公安局の趙根林党委副書記は、事件処理の過程で、武装警察1人、共同防衛隊員1人が犠牲となり、特殊武装警察1人が負傷した。大まかな調査で、深刻な暴力テロ事件であることが判明したという。

事件処理に参加した。派出所の警官が通報を受けて出動したり、パトロールする時間を狙い、派出所を襲撃し、税務所の幹部2人が負傷した武装警察チームによると、暴徒らは突然、隣の税務所を襲撃、パトカーを焼き、人質を捕え、警察協力員と派出所にいた住民を殺害した。

この日当直に当たっていた女性警官は、「私はオフィスに戻り鍵を閉めたが、3―4人の暴徒がナイフや斧で床に倒れた警官を切りつけていました。ビックリした私はオフィスで住民2人の対応をしていた。外で叫び声が聞こえたので出てみると、十数人の暴徒が追いかけてきてドアを蹴り開け、燃えている火炎瓶を投げ込んだ」と事件当時を振り返る。

事件発生当時、マイマイティさん(19)のほか、4人が派出所で居住証の手続きをしていた。数人の刃物を手にした暴徒を見ると、マイマイティさんはすぐにドアの鍵を閉め、机などの家具でドアを開けることができなかった。「もし部屋の中に隠れていなかったら、僕も被害者の1人だっただろう。こうした罪のない人たちをみだりに殺害する行為は許せません」と怒りをあらわにし、「事件当時、あまりにビックリして頭が真っ白になった。外は警察と武装警察に囲まれていた」という。

和田警察当局は20日夜、記者をつれて襲撃のあった派出所を訪れた。すでに簡単にペンキが塗られていた。大部分の部屋のドアは暴徒によって斧でズタズタにされていたが、ここで災難が起きたことを感じることができた。現場検証を行った市公安局の警察によると、2階の殺害現場は非常に残忍だったという。壁一面に血痕があり、被害者の女性2人のうち、1人は窓際に倒れていた。身体の十数カ所に斧で切りつけられた痕があったという。

搬送された女性2人は数十カ所に切り傷があり、全身血まみれだったという。事件発生当時、緊急治療にあたった医師によると、暴徒は税務所の幹部2人をナイフで刺し、うち1人が腹部を4カ所刺されて重傷を負い、手術で400ミリリットル以上の輸血をしたが、幸い手当てが迅速だったため命に別状はないという。